リスキリングを目的に、必要な知識を提供するために研修を実施する。しかし、効果が思うように出ない。その原因は、研修がそれぞれの組織行動を抑えた内容になっていないから。このことが、この1年間の研究から観えていきました。
【組織行動科学®の原理原則】組織は目の前にある需要に効率よく対応する装置。目先の効率、時間当たりの生産性を上げるために、
- 成果が出たプロセスを細分化し、役割分担・職務定義をし、近視眼へ導く
- 成果が出たやり方をパターン化・標準化、手続きへ没頭できるようにする
- 手続きへの没頭は習熟をうみ、習熟は個人の日々の小さな達成感をつくる
- 決められた範囲で、より速くよりミスなく結果を出せる社員を高く評価する
- 評価は承認。承認は言語報酬。報酬が社員にパターン・標準を繰り返させる
- 目の前の承認が無くなることを恐れて、自分が失敗しそうな領域を回避する
- 失敗しないため決められた役割”以外”が観えなくなり、思考と行動が固定化
- KPIなどプロセスを管理する指標を設定、社員の思考と行動をさらに固定化
- 自分の判断・思考が消去され、行動に責任をとらなくていい状態ができ上る
- 責任感覚が無くなることで、指示命令が通りやすくなり、生産効率が高まる
- 1から10により、与えられた役割の範囲で、仕事ができるようになる
- 仕事ができると、高い評価(承認)を得ることができるようになる
今まで身に付けた習慣が、リスキリングを阻害している。
では、どうすればリスキリングが実現できるのか?
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000079.000068315.html