大きく思考には3つのパターンがある。
① 文字と論理で思考する人。
② イメージで思考する人。
③ イメージで思考しつつ、文字と論理で検証する人。
①の人の話は理解しやすい。皆の常識にもとづき今までの延長線上の話ができる。
②の人の話は理解しづらい。皆の常識から飛躍する話をすることができる。
③の人の話は常識から飛躍していても理解しやすく興味が湧く。
①のやり方はすでに流通している思考の仕方の書籍やネット情報を観ればわかるもの。
②のやり方は観察によるインプットを増やす必要がある。
観察する目的は、想像する素材を集めること。
まず、“見る”と“観る”の違いからはじめる。
見る:視界に入っているが問いかけない。
観る:視界に入っているものに問いかける。
「それは何か?」
「どうなっているのか?」
「なぜ、そうなっているのか?」
視界に入るものに問いをかけることで、そのものが具体的に記憶されていく。その記憶されたものが、イメージで思考する時の素材になる。その素材を頭の中、もしくは前のイメージの中に配置する。そして動かしてみる。例えば人を配置するのなら、どのような属性で、どのようなことを考えるのかなどをイメージする素材が記憶されている。環境設定を変えて、通常はあり得ない挙動をつくることもできる。しかし、他の人にはなかなか伝わらない。
③のやり方は、②のやり方をしつつ、「なぜ、そうなのか?」「なぜ、そうするのか?」「そもそも、それは、どうすれば実現できるのか?」「どのような具体的なステップで実現できるのか?」などを①の文字と論理で検証してく。
①②③のどれが優れているかは、担う仕事によって変わる。新たな需要を創造したり、新たなやり方を考える場合は、③の思考が最も優れている。