それぞれの知識量と経験値の範囲で皆、がんばっていることは認めた方が良い

10人中8人以上は、それぞれの知識量と経験値の範囲で皆、がんばっている。これは今まで、大手企業から零細企業まで約750社、行動科学、認知科学、脳神経科学で関わらせて頂いた結論。

組織の階層の上に行くことで、組織の数値目標の実現が最優先になる。そうしないと、社員に従業員に給与と賞与を決められた日までに支払うことができなくなるため。

しかし、その真意が社員、従業員に伝わっていないケースに直面する。

お互いに悪気はない。社員、従業員はそれぞれの知識と経験の範囲で、がんばっている。しかし、結果がでない。その結果、経営層は認めない。できていないことを指摘する。

お互いに頑張ってはいる。怠けてはいない。

そう思って、関わった方が良い。人間、ネガティブな側面に目が行くと、深みにはまる。深みにはまると、人間関係は悪くなる。仲良しになる必要はない。やっている事実は認めれば良いということ。その相手がいなくなると、自分の負担が増える事実があるのなら、なおさら。

とはいえ、かどに主張する人も中にはいる。「こんなに頑張っているのに、なんで?!!」。根本は自己肯定感が低い。かといって行動を認めても「あなたに認めて欲しいとは思っていない」のような言葉を口にする。この言葉は流してあげた方が良い。嬉しい事実を得ていることは確実なので。

「ちゃんと整理整頓をする」これが最もわかりやすい。この言葉が縦の人間関係を悪化させる。上司は上司の知識と経験値の範囲で指示をする。受け手の部下は、部下の知識と経験値の範囲で指示を素直に受け取る。とうぜんアウトプットにはギャップがある。その結果、人間関係は悪化する。

相手の立場で考える。相手のことを考える。このような綺麗ごとが口にされる。しかし、それができている人はごくわずかなのが実情。

人間、根本は自分中心。これを意図的に、意識的に変えていく必要がある。特にリーダーであればなおさら。