目先の問題を対処・処理するためのハウツーはネット上や書店にあふれている。人間がますます思考をしなくなっていく。
例えば「シンプルに」「端的に」伝えるハウツー・小手先の手段。
「なぜ、シンプルにした方が良いのか?」「なぜ、端的にした方が良いのか?」よりも、「どのようにシンプルにすれば良いのか?」「どのように端的に伝えれば良いのか?」が主に展開される。
この時点で、そもそも「問題を解決する」「人に動いてもらうために伝える」目的が消え、「シンプルにする」「端的にする」ことが目的になってしまう。
仕事において「手段が目的になる」ことは「相手が不在になる」こと。相手のことを考えない自分都合の思考と行動が強化されていく。
目的と手段。誰でも頭ではわかっている、知っている言葉。
それを適切に使いこなせていたら、今のような、自分都合・自社都合を押し通していく組織やリーダーは生まれない。
人にとって思考は負担。負担は不快。
「人は不快を回避し、快に接近する」