なぜ思考が固まるのか?どうすれば良いのか?

人は自分が経験した範囲で、判断をしてしまう傾向がある。自分が経験して“いない”ことを否定してしまう傾向がある。いつの間にか行動がパターン化され、状況により速く対処できるようになる。行動がパターン化されるため、思考もパターン化、つまり思考が固まる。思考が固まる原因は、以下の①の領域で行動と思考をするため。

  • ① 知っている を 知っている
  • ② 知らない を 知っている
  • ③ 知らない を 知らない

事業環境が変わらない前提であれば、①の人は優秀と評価される。決められた範囲をより速くよりミスなく処理できるため。しかし、事業環境が変わる場合、①の人は優秀では無くなる。③の領域で仕事をする人が優秀と評価される。

人は経験することで③の領域に気が付く。
しかし、そもそも

  • ③の領域を知らないため、③の領域を経験する行動をつくることができない。
  • ③の領域を経験する行動を人から具体的に教わる。
  • その行動をやってみる人は10%未満の人達に限られ、
  • 90%以上の人は「そんなことは知っている」で終えてしまう。
  • 行動は具体的にすればする程、頭では理解できるものになるため。
  • 頭で理解できたことは、行動できると錯覚してしまうため。

どうすれば良いのか?

  • ③の領域を経験する行動の仮説を、自分で考える“問い”を誰かから投げかけてもらう
  • “問い”をつくるには、目的の状態イメージが必要になる

したがって、

  • ​目的の状態イメージを持たないリーダーは、部下を育てることができない