創造力は人との関わりの中で発揮される磨かれる

創造力を高める目的は、特定の誰かが抱える難易度が高く、重要度の高い問題を解決すること。すでにどこかで解かれている問題解決には、創造力は必要ない。問題解決のパターンを適用すれば良い。

特定の誰かが抱える問題は、その問題を抱えている当人が気づいていないことが多い。解いても問題が再発する問題解決に時間とお金を使い続けているケースを高い頻度で目にする。労が報われない。

流通している2次情報、他社事例を探してきても、問題は解決されない。問題を抱えている相手と関わり、インプットをたたき台として提示しながら、相手が解くべき具体的な問題を特定する必要がある。しかし、相手は感情を持つ人間。嫌いな人、「なにか嫌だな」と思う人とは、具体的な問題の特定と解決を続けたいとは思わない。

相手がどう観ているのかを、想像できる必要がある。想像するには、自分を客体化する必要がある。客体化は俯瞰力。俯瞰力を高めようとしても何をしたら良いかが、そもそもわからない。

創造力を高めていくには、想像力を高める必要がある。

相手が不快にならず、気持ち良く話ができる関わり方が最低限必要になる。言葉にすることで、問題に気づいていく。相手の言葉をより具体的にして返し、相手のインプットを増やしてあげることで、相手が問題をより気づきやすくなる。

その関わりの過程で、相手の問題を解決したいと動機づけられていく。

「何が問題なのか?」

「何が本質なのか?」

「どこでつまずいているのか?」

「そもそも、どこへ向かおうとしているのか?」

「なぜ、そこへ向かおうとしているのか?」

など問いかけを自分にし、仮の案をたたき台として相手に渡して、意見を聴く。

つくづく、創造力は相手との関わりの中で発揮されると思う。

相手との関わりの中で、創造力を発揮するためには、想像力の高め方、その全体の適切なインプットの増やし方が必要になる。インプットの適切な増やし方は、流通している2事情の収集方法と、直接相手に関わり話をしてもらう方法がある。

その技術は誰でもみつけることができる。創造力・クリエイティビティは、センスが良いと言われる人、感性が良いと言われる人が先天的に持っているものではない。