「私が〇〇さんなら〇〇をします」。好奇心をつくるには

「私が〇〇さんなら、〇〇をします」ここまで言える営業になって欲しいと社内メンバーと関わっていて思う。「お客様の立場に立つように」は簡単にはできない。様々なお客様に関わり、お客様の小さな行動と思考パターンの量を増やし続ける必要があるため。環境が変わることで、お客様と関わるやり方が変わっていく。今まで必要とされてきた行動がムダになることもある。お客様の小さな行動と思考パターンを増やすことには終わりはない。

しかし、今まで身に付けたパターンで思考し行動している事に気が付かないメンバー会うことがある。このお客様になぜ、このパターンで対処してしまうのか。このような場面に出くわす。「相手の事を考えていない」「思考していない」とフィードバックをかけても、現状の問題は解決しない。相手のことを知るのは簡単なことではない。相手の置かれている立場、好き嫌い、快不快、思考と行動パターン。完璧に知ることはできない。

では、どうすれば良いのか。

不完全でかまわないから以下の問いを自分にかける。

「もし、私が〇〇さん(相手)だとしたら、何をするのか?」

「そもそも、〇〇さんは何で困っていそうなのか?」

「なぜ、それで困っていそうなのか?」

この問いの数を増やす。仮の答が想像できはじめる。仮の答が想像できはじめることで、人間はそれを検証しようとしはじめる。検証するためにはインプットが必要になる。この一連の状態を他者がみると「好奇心がある」とみえる。

創造には好奇心が必要。その好奇心をスローガンで高めることはできない。「好奇心を高めよう」と思っても、それは続かない。まずは、仮の答を自分への問いかけを通じて想像する。その結果、好奇心があると人がみる。自分自身は好奇心が高いか低いかはわからない。好奇心の高低、有無は他者が決めること。