お客様・取引先が抱える問題を解いても、最終的に喜ばれることはない

お客様・取引先と話をする。信頼関係もできていく。話をする中で相手から現在の問題が正直に発せられる。プロとしてその問題の解決策はこれですと自信をもって伝える。しかし、最終的に喜ばれない。その前に、意思決定者から進める承認を得られない。

本人は問題だと認識している。しかし、その問題は解くべき問題ではない。

組織で問題を解く最終ゴールは、売上金額を上げる、もしくは粗利金額を増やす。このいずれか。本人が問題だと認識している問題を解くことで、この2つのゴールが実現できることは稀。特に分業化されたサイロ・区間の中で仕事をしている人の場合、その傾向は顕著。部門・部分最適の問題は解くべき問題ではない。

まずできることは、相手が発してくれた問題を聴きながら、「その問題を解くことで、相手組織の売上金額と粗利金額は増えるのか?」この問いを自分に発する。答えがすぐに見出せなくても。相手のことをわかったつもりになり、解決策を考えるのは、結果として相手のためにはならない。

わからないことがわからない。この状態で問題解決をはじめないためにも、まずは「その問題を解くことで、相手組織の売上金額と粗利金額は増えるのか?」。この問いを自分にかける。