チャットで相手の必要に応えられない情報共有が信頼関係を壊す

こんなことがありました。社内のある程度の立場にある人の9割が、日々インプットしている情報源に出ていた記事。この9割の人が「この事実は今後のお客様・取引先の仕事の仕方を変えることに直結する」と判断していた。その記事を、他の人達が知らないと判断、自分だけが気づいている枕詞をつけてチャットで共有をしてきた人がいた。

直接、対面でこのようなことが起きた場合、誰かがプラスにせよ、マイナスにせよ反応をする。しかし、チャット、つまりデジタル化されると、誰も反応をしない。誰も反応をしないことの意味はあきらか。翌日から、この管理者は他の人達からの信頼がなくなってしまった。

この管理者はハイパフォーマーでもある。しかし、トップパフォーマではない。ハイパフォーマーは環境が変わるとローパフォーマーになることがある。ローパフォーマーに落ちていくハイパフォーマーの行動特性は、自分が試行錯誤でつくったパターンを継続してつかう。上手くいかない場合は、お客様・取引先のせいにする。他責にする。環境が変わる前にもその傾向はあるが、行動量が多く、見切りが良いので結果は出せる。しかし、環境が変わることで、行動量そのものが取れなくなる。お客様・取引先が環境変化を理由に、会うことを断ってくるため。この断り文句は、あってもプラスにならないため発せられる。社内の他の人の中には、会ってもらえる人がいる。

他責をするこの管理者は、自分の問題に気が付くことはない。誰もフィードバックをしてくれない。過去、フィードバックをしても正論を口にして、聴く耳を持っていなかったため。残念ですがこれでおしまいになっていく。

上手く行かないことがある。その際に他責にせずに、答えがでなくても内省をする習慣がついているハイパフォーマーは、環境変化後も継続してハイパフォーマーでいる。このハイパフォーマーは環境変化の前からハイパフォーマーであるが、あまり目立つ存在ではない。