オンライン・リモートが基本。その上でのオフライン・直接対面で接触する価値

相手の耳触りの悪いことを伝える場合、オフライン・直接対面で接触する必要がある。伝える側、聴く側共に気持ちの良い場面ではない。しかし、相手のことを考えた場合、どうしても伝えなければならないことがある。その場合、オンラインで相手に伝えようとしても、相手はいつでもシャットダウンすることができる。そのため、オフライン・直接対面で接触する必要がある。

伝えて側が相手をマウンティングすることが目的、言うことを相手に聴かせたいことが目的で、相手に直接対面で接触しても、その後の継続した関係は創ることはできない。相手がいまよりもできることが増え、人から必要とされ、その結果、自社の利益につながる。これが直接対面で接触する前提になる。

しかし、相手のことをいくらこちらが想像しても、それを相手が必要としているわけではない。相手が話を聴く気があるか、ないかを事前に確認する必要がある。聴かないを相手が選択する場合は、求められている役割を最低限、こなしてもらえればそれで良いとする。相手が聴く気がある場合は、伝えて側の感情、伝えて側の自尊心を一旦、捨てる。相手のことを間違っているかもしれないが、時間を使い、真剣に考えた結果を、素直に伝える。

人間には感情がある。ここまでやることで、相手に少しは伝わり、相手が何かに気が付くことがある。相手に気が付いてもらうには、伝えて側の今のポジションを捨てる覚悟を持って、関わる必要がある。

オンラインが仕事に入ってくる。オフライン・直接対面で接触する場面の価値は今以上に上がる。相手のことを時間軸にそって想像するスキルも必要になる。相手と直接、対面で接触し、その場を共創の場にし、話をしながら創発ができるスキルも必要になる。

この状態を客観的に観ると、とても人間らしい関りが産まれていることに気が付く。オフラインが仕事に入ることで、導入期は不具合が産まれるが、その不具合を解消するスキルを身に付けて、進めていくことで、とても良い関係をつくることができるようになっていく。

本日、3カ月ぶりに部下の1人に営業同行をした。お客様との接触はオンライン。部下とは同じ部屋。その後、フィードバックをした。その過程で、改めてこのようなことを考えることができた。

ちなみに、この部下はオフライン・直接対面でお客様に接触する場合は、ハイパフォーマーです。