「通常、自分が話をする時の速度を1/2までゆっくりにする」。こうすることで、相手から信用される確率が上がる。このようにして、すぐに負担感なく再現できることを特定しカタチづくり、組織のパフォーマンスを引上げていく。
大手企業から中堅・中手企業、業種・業態に関わらず、1割未満のハイパフォーマーは、相手に伝えたいことでかつ、相手が聴きたいことを話す際に「通常、自分が話をする時の速度を1/2までゆっくり話す」ことをする。ハイパフォーマーは小手先でやっているわけではない。
相手が話していることをききながら、
・何が問題なのか?
・どうすれば、その問題が解けるのか?
・その問題は、ほんとうに解くべき問題なのか?
・その問題を放置した場合、どうなるのか?
このようなことを思考しながら、仮説(対話のたたき台)を検証するために相手に、言葉を伝える。必然的に、話をする速度は、通常よりもゆっくりになる。
このような内省は、ハイパフォーマー以外はできない。このような思考をハイパフォーマー以外はできない。だからこそ、「通常、自分が話をする時の速度を1/2までゆっくりにする」のレベルからはじめ、できることを増やしていく。自信が持てるようになる。
そのうえで「なぜ、一部のハイパフォーマーは、このようなやり方をするのか?」。それを頭の中で、文字、リストだけではなく、頭の中に絵を立体で描き、それを時間軸にのせ、時に変数を加え変化させていく。できる人の行動パターンをまずまねることで、結果がでやすくなる。しかし、この「なぜ」がないと、結局、環境が変わった場合に停滞から抜け出せなくなる。
これは自分だけで、できるわけではない。第3者もしくは上司にあたる人が、関り問いかける必要がある。「攻めているわけではない」「問い詰めているわけではない」「追い込んでいるわけではない」と繰り返し伝えながら、想像力を高める関わりをする必要がある。自分1人で乗り越える場合は、修羅場に近い状況を越える必要がある。これは極めて成功確率が低い。失敗から学ぶことが成功・成長ですが、その前に折れてしまう確率が極めて高い。