そもそも“わかっていない”ことが“わからない”。
「気づけていなかった」。
この言葉を使う人達の行動を観察していると、共通することが1つある。
1つ1つの使う言葉が、曖昧な言葉になっている。
その言葉を拾い「〇〇は具体的にどういうことですか?」と問いかけると、2つの反応をする。
1. より曖昧な飾り立てた言葉を使う
2. 黙り込む
いずれにしても、自分が使っている言葉に対して、具体的な絵が無い。つまり、わかったつもりのまま、言葉を使っている。
具体的な絵が出てくるまで、調べ、それは本当なのか?と問いかけ、知っている人の教えを乞う。
それでもわからないことの方が多いため、実際にやってみる。実際にやってみることで、何がわかっていないかに気が付く。
他社・他者の成功事例や失敗事例は知識。それをいくら身に付けても、“わかっていない”ことが“わかる”にはならない。実際にやってみないことには、人間なかなかわからない。
組織の中にいる場合、ある程度決められたことを決まったやり方でやる、ミスなくより速く対処することで高い評価を得ることができる。そもそも、組織があるということは、需要がある。需要を創造するわけではない。すでにある需要に対応することが必要になる。対応が進み、パターン化されていくと、対処になっていく。対処になると、ほぼ考える必要がなくなる。
考える必要がなくなると、ますます“わかっていない”ことが“わからない”状態になっていく。さらに、ミスなく速くが求められるため、やったことがないこと、答えが無いことをはじめることに躊躇しはじめる。
「忙しくて、できなかった」これは事実。既存の対処業務があるため。しかし、これは根本の原因ではない。根本の原因はやったことがないことをやる、答えが無いことをやる習慣がないことが原因。
まずは、そのことを理解することから。