理念・精神・フィロソフィーの本来の機能

理念・精神・フィロソフィーの本来の機能は、地味だが堅実にキャッシュを継続して稼ぎ出せる仕事と、その需要がいずれ無くなることを見越した新たな需要創造を両立させること。

地味だが堅実にキャッシュを継続して稼ぎ出せる仕事は、合理化・効率化をして、単位時間当たりの望ましい行動・思考の数を増やす。そして、コストをギリギリまで削減する。

一方で、既存の需要がいずれ無くなることを見越した新たな需要創造する領域には、はじめは小さな投資でも、需要が見込める兆候が出た際には、大きな投資をする。

この2つは組織の中で、分業を担う従業員からは理解することができない。それを身体化するために、理念・精神・フィロソフィーがある。しかし、理念・精神・フィロソフィーは極めて抽象度の高い言葉に修練されている。それを読み解き、行動・思考に変換できる人は組織の中で1%程度。その確率を上げるために、系統的なトレーングを自社独自で開発する必要がある。一般流通しているトレーニングは、どこの企業にも適用できる汎用性がある。つまり、自社へ落とし込むには、変換作業が複数回発生する。その変換作業を続けられる人は、ほぼいない。