生産性は時間当たりの望ましい行動の数を増やすこと。
望ましい行動は、目標や成果を達成するための行動と思考。
過去に誰かが開発、開拓、創造した需要を、今よりも効率的に取るため。
既にある需要への対処のやり方は、ある程度つくられている。そのつくられているやり方を標準化し、人によるやり方のバラツキを無くしていく。その結果、生産性があがる。繰り返し可能でパターン化ができるやり方は、機械化・自動化をするめ、より生産性を上げていく。つまり、生産性を上げることは、今はまだない需要を創造する領域には適用できない。
ただし、生産性を上げることを需要創造に適用できないからと言って、のんびり需要創造をすればよいわけでない。既存需要へ対処する業務よりも、行動と思考の量は圧倒的に増やす必要がある。ゴールの仮説に向けて、日々、課題を設定し、解き方をつくり、やってみる。やってみた反応を観察して、明日取り組む課題を設定、解き方をつくり・・・とこの一連の流れをできるかぎり速くやり続ける必要がある。
組織全体で生産性を上げようとする企業から依頼を受けることもある。そもそも、生産性を上げることが、具体的にどうゆうものなのかイメージができるまで観察をし、インプットを増やし、思考を深めていない。生産性の言葉・記号で話をしている。
このような企業は、挑戦目標やイノベーションを中期経営計画に入れている。この計画は実現されることはない。四半期単位でいくら計画をローリングしても意味はない。単価の高い人材の時間・お金を浪費している。
まずは、自分達がふつうに使っている言葉が、具体的にどのようなイメージなのかを明らかにする必要がある。
新たな需要が創造でき、その後、ある程度、その需要へ対応できるようになった段階で、生産性の議論が必要になる。