常識が異なるだけで、すべては正しい。虚偽以外は

様々な人たちが、様々なことを言う。聴いていると否定したくなることもある。否定したくなる原因は、自分が身体化してきた常識・ルールに反することだから。

否定したくなることを言う相手には、相手が身体化してきた常識・ルールがある。無意識にそれにのっとって発言をしている。

お互いにお互いの常識・ルールを知らない。そもそも、自分の常識・ルールすら、実は知らない。言語化できない、身体化された状態に常識・ルールはあるため。

相手の立場に立つ。

相手のことを想像する。

誰でも使ったことがある言葉。この言葉を実践するのは極めて難しい。

相手がどのような環境で過ごしてきたのか。そこで何を強化されてきたのか。人間、強化されたことは身体化されやすい。これらを相手と関わりながら知り、想像する必要がある。

相手には悪気はない。自分にも悪気はない。にもかかわらず、関係が悪化する原因は、お互いが身に付けてきた常識・ルールが異なるため。しかし、お互いの常識・ルールを、お互いに知っていくことは負担が高いこと。そのため、なかなかやらない。「多様性が大切」とい背景には、この難しさがある。

創造型の人材、リーダーになっていく場合は、“多様性”のような正論から入らずに、自分と相手の常識・ルールは何か、から入っていた方が良い。「多様性が大切」などの正論には、実効性は薄いため。きれい事も同じ。正論ときれい事は、人間の行動を誘発する刺激としては極めて弱い。