望む状態や姿がない場合、分析は時間とお金の無駄遣い

分析をする。現状を分析する。データや情報を集めて分析する。そして、現状の傾向や特長を明らかにする。

現状の傾向や特長を明らかにする。これが目的化されている場面にクライアント先で出会うことがある。

「ここから言えることは○○」

「現状の傾向は〇〇です」

「〇〇の特徴は〇〇」

一見、スマートに観える。優秀そうにみえる。抽出、要約してくれることで頭の中が整理される。しかし、「だから、何なんだ?」と疑問が発生する。「過去の傾向と特長がわかったところで、商売にならない。需要は創れない。だから、何が言いたいのか?」。

なぜ、このような状況になるのか?

めざす先の絵・イメージがない。

どうなりたいのかがない。

何を目指したいのかがない。

これが優秀な分析がムダに終わる原因。時間とお金をかけて分析したところで、ムダに終わる。分析しなくても良いことまで分析をしている。

何を目指すのか、その絵とイメージ。

その絵とイメージを目指すために、どのようなシナリオにそって、今から具体的に何をするのか?とうぜん、やったことが無いことに取り組むため、やった結果をどうやって次の打ち手の改善に活用していくのか。

その絵とイメージは、他人の利益をはかり、その結果、自分(達)の利益になるのかを具体的に想像できている必要がある。

このように考えていくと、そもそも、過去の事実の分析がほんとうに必要なのか?の疑問が立ち上げる。

分析をすべき領域は、

・他人の利益をはかり、

・その結果、自分(達)の利益になる絵・イメージがあり、

・それを実現するシナリオがあり、

・そのシナリオにそって、今からやることが具体的に決まっており、

・やってみて、上手くいかない状況がある

このやってみて、上手くいかない状況が発生して、はじめて分析が必要になる。「どうすれば、成功できるのか?」「どうすれば、上手く行くのか?」。