新たな価値創造に必要な無意味の意味

ビジネスの世界にいながら芸術・美術に関わって22年。芸大時代にわからなかった“無意味の意味”の意味がわかりはじめている。

意味は各自の今の常識に適合する。今の常識に適合しない物事は無意味になる。

今後、つくられてくるであろう常識に適合するモノゴトは、今は無意味。

ビジネスで新たな取組み、新たな需要創造をする場合、とうぜん、今の常識には適合しない。したがって、買ってくださる人にとっては無意味。今、意味があるものごとを創っても、市場をつくることはできない。後追いになり、価格競争に陥っていく。

ビジネスで“タイミング”が大事だという。しかし、極めて抽象的。今後、つくられてくる常識が何で、いつ、普及しはじめ、その常識が、創るモノゴトをどのように意味づけをするのか。それを見極めることがタイミング。

無意味の意味をビジネスの文脈で読み解いていくことは、新たな需要、新たな価値を創造していく場合に有効。

いまだに答えが見いだせないのは“定義できないから芸術”。この言葉はとても惹かれる。しかし、どのようにビジネスの需要創造、価値創造に活用できるかの答を今、弊社のエンジニアリングマーケティング総合研究所で実験検証しています。