ユーザーの利益にならない業界の常識はいずれ無くなる

常識は大切。常識があることで、やりとりをショートカットすることができる。常識がなければ、1つ1つ、話し合い、具体的なルールをその都度、決める時間と人件費がかかる。

しかし、常識の中には、ユーザー、エンドユーザーの利益をつくることに貢献できない常識もある。ユーザー、エンドユーザーの利益が増えるため、自分達の利益が増えていく。

ある時点では、相手の利益にならないことが常識になることもある。しかし、環境が変わることで、この常識が変わることがある。

例えば、介護業界。

①“ご入居者の自立支援”、つまり機能訓練を通じて、できることを増やし、日常生活ができるように近づけていく。

②「○○はダメ」とご入居をラインにのせ、効率的に施設運営をする。

常識が変わる前に、人間にとって正しい常識、相手の利益をはかり、自らを繁栄するにもとづいて商売をしていくことが、一時、他社と比べて利益金額が少なくとも、長く商売を続けていくことができる。

どれだけ崇高な立派な理念を掲げていても、商売が自分の利益を起点になっていては、従業員は自尊心をもって仕事ができない。人間、自尊心が不足しはじめると行動と思考の数が減っていく。