否定のラベルを貼ってしまうことはもったいない

新たな手法が出てくると、その前の主流な手法が否定される。

例えば、デザイン思考やOODAループなどのマネジメント手法が広まり始めると、PDCAサイクルが否定される。

そもそも、否定されるPDCAなどの手法ですら、適切に使いこなされていないケースが圧倒的に多い。そもそも、プランが曖昧すぎる、ハードルが高すぎるため、実行ができない。実行ができたとしても、チェックができていないことにフォーカスするため、次のアクションが発生しづらくなる。

人間、負担感の高いものは回避する。やった後に小さな報酬、例えば、達成感や承認が発生しないことは続けない。人間の行動原理と原則を理解できれいることで、PDCAは有効な手段。

デザイン思考やOODAループは、はじめに観察、つまりインプットをすることが形式知化され、フレーム化されている。しかし、PDCAのPの前に、観察しインプットを増やすことを人間であればする。

この観察しインプットを増やすことが意外と難しい。多くの人達は、新たなことをはじめることを避ける。そのため、挑戦やイノベーションが叫ばれる。挑戦をしない場合、そもそも、観察し、インプットを増やす必要性はない。観察し、インプットを増やさなくても、何をやれば良いかがわかっているため。わかっていることをやる場合に、デザイン思考やOODAループは必要ない。

新たなモノゴトをはじめる場合、観察しインプットを増やさなければ、解くべき課題もつくれない、解決の仕方の仮説もつくれない。

否定することは簡単にできる。