正論は言わない。事実を並べ立てない。具体的に想像できるようにする

できる立場の人が訓練・研修プログラムをつくる。できる立場にある人が、できなかったころを忘れ、到達点の正しいこと、正論を口にする。訓練を受ける人、研修を受ける人は、返す言葉、反論の言葉が出なくなる。相手が言っていることは正しいため。

しかし、正しいことを聴いたからと言って、できるようになるわけではない。講師や先生の機能は、生徒をマウンティングすることではない。相手のできることを増やし自発的にすることが目的。

相手が信じていることがある。信じていることが間違っていると、事実を並べ立て、正論を伝えたところで、相手は反発するだけ。良い方向へお互いが進むことは無い。人間には感情がある。感情は好きか嫌いか。嫌いなものごとは避ける。人間、不快を回避することが原理原則。行動科学、脳神経科学でも実証されている事実。

信じている事の多くは、曖昧なことが多い。であれば、信じていることを具体的に想像する、具体的に考えていけるプログラムをつくればよい。具体化されていく中で「(自分が信じていたものごとは)間違っているのでは?」と気づくようになる。