将来の具体的な絵がないと重箱のすみを突いてしまう

相手に言った方が良いこと、フィードバックした方が良いことがある。しかし、こちらの期待している状態からほど遠い場合、つい感情が前に出はじめて、突かなくても良いことまで突こうとする。

相手も私も人間。あれもこれも、それもどれも言われても、できるわけはない。伝える側からすればふつうのことでも、相手にとってもふつうではない。ふつうではないことを身に付けるには負担がかかる。人間、不快を回避する。それが人間の原理原則。負担は不快。

将来、相手にどうなってもらいたいのか?

その具体的な絵があれば、今、この時点で言った方が良い、伝えた方が良いことが何かを選別することができる。言いたい、フィードバックしたいが、今しても、今は効果が薄いことは避ける。できることを1つずつ増やしてもらい、仕事を通じて、小さな達成感を得ていく。そのスモールステップを伝える側、フィードバックする側がつくっておく。

自分が忙しいから、相手にやってもらう。これでは結局、自分の忙しさは変わらない。火消が増えて、より忙しくなる。そもそも、忙しいと言っている人は、誰もやらなくても良いことに時間を割いていることがある。まじめな人が多いため、止める決断をしない。「これを止めると○○さんが困る」と思い込みもある。実際、止めてしまうとそうではない無いことが多い。もし、止めて相手が困るのであれば、再度、やり直せばいい。自分が慣れしたしんでいることだから、はじめる負担感はないため。

そもそも、言うべきことが言えない人もいる。その場合、まず相手と関係をつくるやり方を身に付ける必要がある。相手の利益になることは何か?それを勝手に想像することも大事。むだな雑談で関係はできるが、その関係は薄っぺらいもの。仕事をお願いできる関係ではない。