リーダーはポジティブな言葉を使った方が良い科学的な理由

「ポジティブな言葉を使った方が良い」と言う。今まで、どうも納得がいっていなかった。リーダーは自分1人では実現できない相手と自分の利益になる目標・絵を描く。その実現のために、他の人に動いてもらう必要がある。

人は「快に近づき」「不快を回避する」。これは脳神経科学と行動科学で実験検証された事実。ネガティブな言葉は、人にとって不快。ネガティブな言葉を発する人を回避する。これが原理原則。ポジティブな言葉は、人にとって快。ポジティブな言葉を発してくれる人には接近する。

相手の先々のことを思い、厳しいことを言う。それは大切なこと。しかし、相手がその厳しい言葉を正確に受け止めるのは何年先になるかわからない。

リーダーは自分だけでは実現できない目標・絵の具現化のために、人の力をかりる。何年先になるかわからない不確定なことを待つ時間の猶予、支払う金銭的猶予はほぼない。

であれば、相手のことを想い、厳しいことを伝える場合、それをポジティブな言葉に変え、その言葉を受け止めた相手がどう反応し、どう行動を変え、どのような意識に変わっていくのかを具体的な絵を想像し、シミュレーションをする能力が必要になる。

人は「快に近づき」「不快を回避する」。これは脳神経科学と行動科学で実験検証された事実。このお陰で、なぜ、ポジティブな言葉を使った方が良いかが腹に落ちる。