RPAの導入と需要創造型リーダーの開発

「作業は機械が担い、社員は創造的な仕事をする」「クリエイティブクラスの時代」このようなことはずいぶん前から言われている。「そうだよね」「それが大事だよね」「そう努力したほうが良いよね」などと言いながら、過去に上手くいったことを焼き直し、同じような業務を続けてしまっている。そうした方が社内の会議を何事も無く通過、スルーしやすい。同じような業務を続けていても、なんとかその場を対処できていた。

過去に上手くいったことを焼き直す。過去と同じような業務は、はじめる負担感がほぼない。ある程度、習熟しているため、すぐにはじめることができる。やった直後に達成感も得られる。「できた!」「(無事に)終えられた」「怒られずに済んだ!」。達成感は人間にとって目先の非金銭的な報酬。報酬が目先で確実に得られることを人間は続ける。挑戦が続かない原因もここにある。この人間の習慣があるため創造的な仕事、簡単に言えば、今までやったことが無いことはやらない。やっても目先の報酬がないため。

昨年1年間、市販のパッケージ化されたRPAツールと自社開発のRPAツールを複数、需要創造型リーダー開発の実験検証を兼ねて使うことで「作業は機械が担い、人間は創造的な仕事をする」これが現実になる時期が来たんだと実感しています。

現在のRPAツールは、以前に比べ操作性も格段に良くなり、スマホで小さな更新が簡単にできる。かつ固定費が70%前後は削減できるリーズナブルな価格、月額で使用できる。ここまで機械がやってくれるとは知らなかった。使うまでわからなかった。まだまだ、使いこなしてはないが、使いこなしていけば固定費は今以上に下がるとともに、社員が決められた時間の中で、新たな需要を創造していくためのトレーニングと稼働に時間を使うことができる絵がみえています。

RPAツールなどを使い既存業務の生産性を上げかつ固定費を下げる。これだけでは、いずれ事業は無くなる。既存の需要はいずれ無くなるものだから。既存業務の生産性を上げることと並行して、社員の”創造力の生産性”を上げる、つまり、創造するための具体的な考え方と実践の仕方を”知識研修”ではなく”具体的な訓練”で社員に定着・習慣化していく必要がある。この2つ、両輪をまだ、キャッシュの余力があるうちに回すことが急務だと、弊社でも実体験を通して理解できました。実体験をせずに、頭で理解しようと汎用的な知識を集めても、他社成功事例を集めても、結論は”過去に上手くいったことを焼き直す”ことでその場を終えてします。これでは今年を生き残ることはできない。

弊社の取り組みに興味を持っていただいた企業と ”RPAと協働して営業利益をつくる需要創造型リーダーの開発・訓練プログラム” を制作。そのプログラムの考え方とすぐにはじめられる具体的なポイントを公開しています。プログラムの詳細はこちらからご覧いただけます。

頭で理解できるまで、やったことがないことをはじめない社員は今後、淘汰されていくこともよくわかりました。頭でわかることと、実際にやってみてわかること。ここには大きな差があります。他社の上手くいった前例を事実として根拠としている人と組織は今後、消えていくと言われる理由が、実際にRPAをやってみて実感できました