RPAとAI、OCRが連携するだけでは、組織人は創造的になるわけではない

RPA:ロボティック・プロセス・オートメーションとAI、OCR:光学文字認識 技術が普及する。人間はパターン化された業務をしなくて済むようになる。時間が確保できるようになる。これは事実。私達もその恩恵を受けている。経営者は社員にこの時間をよりクリエイティブなことに投入してほしいと考える。例えば10人いる社員のうち、2人はこの時間をよりクリエイティブに使ってくれる。この社員はもともと組織が目指すところに関連する目指す具体的な絵があり、現状とのギャップ・違和感から問題をみつけ、解くためのスキルアップが習慣になっていた社員。

決められたことを、できるかぎり速く、よりミスなくこなすことにたけている、もしくはそれを身に付ける過程にある社員は、ロボットにより時間に余裕ができても、クリエイティブなこと、つまり、新たなパターンをつくる、新たな問題をみつけ解決の仕方をやりながらつくることに時間を投入できない。彼ら彼女たちは優秀な社員。意欲もある。クリエイティブな仕事をする思考の仕方、あり方が身についていないため。

残念ながら、ほっておいて時間がたてば身につく、ことはない。彼ら彼女たちにトレーニングを提供する必要がある。今まで、ある程度決まっていることをより速く、よりミスなくこなせることを評価していた。その結果、クリエイティブな思考をする習慣がなくなってしまっている。