ロボットと部下と共働しながら「なぜ、上手くいかないのか?」「どうすれば、上手くのか?」を問う訓練

「なぜ、(相手は)上手くいかないのか?」

「どうすれば、(相手は)上手くのか?」

商売は相手の利益をはかり、その結果、自分たちが繁栄していくもの。

にもかかわらず、自分の立場からでしか考えないケースが圧倒的に多い。

分業化されて組織であればあるほど、この傾向は強い。

職務型・ジョブ型に採用評価賃金が変わっていけばいくほど、「なぜ、(相手は)上手くいかないのか?」「どうすれば、(相手は)上手くのか?」を問う訓練が重要になる。自分のポスト範囲のことさえしていればよいと考えるようになっていくため。ポストを記述する職務記述書に「相手の利益をはかる」要素を入れる必要がある。

パターン化できる、標準化できることは低価格で導入できるロボットが担う。それがロボットの職務。ロボットがAIとOCRと連携することで、今以上にロボットの職務遂行力は強化されていく。

人間は再現できない、パターンが無い、標準が無いことをする。それが職務概要。再現できない、パターンが無い、標準がないことは、未知の問題をやったことがないやり方で解決すること。未知の問題は、将来成し遂げる事業の絵と現状との差・ギャップを、実際にやってみながら違和感に目を向ける中で発見できる。発見した問題の仮説を解決するためのやり方の仮説を構想する。そのやり方を使ってみて、問題と解決のやり方の仮説を検証し、より高い精度で問題と解決のやり方の仮説を構想する。日々、到達したことのないゴールに「近づいている」「近づいた」報酬を得ながら、続けていく。

そして、パターン化できる、標準化できる問題解決のやり方は、自らロボットに具体的に教えていく。ロボットが職務を遂行し結果を出せるようにマネジメントしていく。

「未知の問題をやりながら発見する思考と行動のやり方」「未知の問題を解決するやり方の仮説を構想するやり方」がパターン化、標準化できはじめたら、それを人間の部下・メンバーへ伝え、彼ら彼女たちが職務を遂行できるようにしていく。「未知の問題をやりながら発見する思考と行動のやり方」「未知の問題を解決するやり方の仮説を構想するやり方」をロボットに教えても、ロボットは職務を遂行することが難しいため。

「もっと創造的な仕事を」という人がいる。おそらく、この人は創造的な仕事をすることができない。具体的に何をすればよいのかを考えられていないため。ビジネスにおいて創造は「未知の問題をやりながら発見する」「未知の問題を解決するやり方の仮説を構想する」こと。具体的にどうやるかの訓練が必要になる。私たちは学校と職場でこの訓練を受けていない。受けているのは、ある程度決められたことをより速く、よりミスなく対処・処理する訓練。

人間が人間らしく生きていく、仕事をしていく事業環境になっている。その環境に適応するだけでは、付加価値・利益額は増えない。その環境をみずから創っていくことで、付加価値・利益額が増える。

営業職の活躍の場が広がるのは明らか。