RPAロボットとOCRを活用する目的

2017年以降、大手企業の製造現場以外でロボットの活用が増えている。
2020年下期から、さらに活用が増えている。
各社の成果を観てみる。

【成果】
「年〇〇〇時間以上のPC業務を削減」
「年〇〇〇時間以上の時間を捻出」

【成果の想定される目的】
1. 人員を減らし、固定費を削減、営業利益額を増やすため
2. 残業代を減らし、変動費を削減、営業利益額を増やすため
3. 事業戦略のない部門目標を達成するため

RPAロボットを導入するそもそもの目的“創造的な業務”を人間が担う。
ここに踏み込めていない企業が圧倒的に多い。

捻出された時間を使い、何をするのか?
この“何を”は本来、今までに成し遂げたことのない事業戦略の実現に投入される。

しかし、そもそも、事業戦略が競合他社のベンチマークもしくは自社の昨年の焼き直しのため、捻出した時間を創造に振り向ける必要がない。

将来、事業で何を成し遂げるのか?
その実現のために社員の創造力をどう高めるのか?

この2点が無いRPAロボットとOCRの活用は、1年単位では固定費・変動費が削減でき営業利益が出るため良い。しかし、その後は衰退していく。

将来、事業で何を成し遂げるのか?
その実現のために社員の創造力をどう高めるのか?

事実からつかめていない現実を想像する習慣が必要になる。
事実・ファクトだけを大事に物事を進めることは必要だが、その限界もわかっておいたほうが良い。

また、より速く、よりミスなく業務を処理・対処できることで高い評価を得る。この環境で思考と行動の習慣をつくってきた30代後半以上の優秀な人たちは想像する習慣は自己研鑽では身につかないことがわかっている。