そもそもなぜ、スマートクリエイティブマネジメント®を研究開発しているのか?

コロナがはじまる前、覚えていらっしゃる方も多いかと思います。米国のギャラップ社が139か国でエンゲージメント調査を実施したところ、日本は132位と最下位クラスだった。Engaged 6%、Not engaged 71%、Actively disengaged 23%。Engagedをやる気・熱意度と訳すのはどうかと思いましたが、ようは“前向きに仕事に取り組めている人”が“6%”ということ。当時、行動科学マネジメント研究所にいたため、調査の母数は不確かだが、この数字は納得感がありました。コロナ移行、どうなっているかはわかりませんが、おそらく上位層のEngaged 6%はほぼ変わらず、中間層のNot engagedの比率が下がり、下位層のActively disengagedが増えていると日々、クライアントに関わる中で想定しています。

社員のエンゲージメントをあげるために本質を問い、そこからエンゲージメントを上げる手を打てていないのが現状ではないでしょうか。本質に迫る場合、芸術の領域に踏む込み必要がある。そして、科学で解明して再現できるものに変えていく必要があることは頭ではわかっている。

私たちが行動科学マネジメント研究所から独立した背景はここにあります。科学は芸術を必要とする。芸術には再現不可能な神秘的な側面があります。神秘的なため思考が止まることもある。スピリチュアルな色が出始め、事業戦略を実現する人材・リーダーに必要なものであっても、うさん臭さが出てしまい、導入・普及しないのが現実。

これがとてももったいないと考えていました。各社の上位20%のハイパフォーマーの行動を観察、行動から思考を推察・分析、スモールステップにし再現性を高め、組織の下位80%の行動習慣にしていました。その中で、当然上位1%未満のトップパフォーマーの行動も観察しています。トップパフォーマーの方々の目に見える行動は極めてふつうの積み重ねです。ふつうをそこまで徹底できる強みがある。下位80%の人達は普通が習慣にできていない。上位1%未満のトップパフォーマーの目に見える行動には凡事徹底の凄みがある。一方で上位1%の方々の行動から透けて見えてくる“思考”は芸術的で神秘的なものです。チクセントミハイ氏の“フロー状態のフレームで説明はつきましたが、再現性はありませんでした。

この芸術的・神秘的なフロー状態に入るやり方を行動科学と脳神経科学、芸術を使いながら再現する。そのために行動科学マネジメント研究所から独立、スマートクリエイティブマネジメント総合研究所をつくりました。私自身、東京芸術大学を出ていたため、芸術領域の取り扱いはある程度、たけていると思っています。ようやく仲間とともにこの領域の実験検証が終わり、プロダクトを提供できる状態になりました。まだまだ、研究、実験検証の余地はあります。

今、このプロダクトを世に問う背景は、みなさんもそうかと思いますが、DX・デジタルで事業を変革することが注目されています。デジタル化を推し進めることは、当然、人間の既存業務を減らしていくことになります。生産性が上がり、コロナを背景に人員整理もでき利益率は良くなる。

一方で新たな仕事を創造していかなければ、来年以降の売上は今以上に減少していくことは明らか。既存業務は既存の需要への対処でしかない。したがって、DXと人材のクリエイティビティ・創造力を高めていくことは同時並行、両輪で進める必要がある。しかし、これができている企業が圧倒的に少ない。この状況を少しでも改善するために、各社の上位1%未満のトップパフォーマーの思考の再現のやり方を世に問うことにしました。

【日本初】No.1になるためのフローハッカー™「Hacking flow training」発売|リクエスト株式会社のプレスリリース (prtimes.jp)