ビジネスのクリエイティブは“非常識”からは生まれない。“常識外”から生まれる

クリエイティブ。常識の無い変な人。このような人もいる。しかし、長続きはしていない。インパクトがあるため、一時受け入れられるが、飽きられる。機能しないため。

結局、非常識な人。ビジネスは相手の利益をはかるもの。その結果、自社の利益が得られていくもの。きわめて常識的な行為。

クリエイティビティはある領域を習熟した人が、ステップアップする領域。「新人や若手の新鮮案アイデアが」と口にする人たちがいるが、これが適用できるのは、自社のプロダクトのターゲットと自社の新人若手が同じ場合。それ以外は適用できない。

B to Bの場合、このやり口はほぼ使えない。したがって、ある領域を習熟した人たちがクリエイティビティを発揮できるようにトレーニングをする。この場合、非常識にはならない。業界、取引先、自社の常識「ふつう、あたりまえ」を熟知している人が、その常識の外の打ち手を打っていくこと。

人が集まり「アイデアをいっぱいだそう」「ひとのアイデアは否定しないこと」のようなイベントをやっても何も生まれない。福利厚生、社員の慰安が目的であれば、機能する。

常識を熟知し、常識外に出る。常識外は取引先に刺さる必要がある。それが尖りになり、価値になる。価値のあった企業が組織化・分業化されていくと尖りの無い、ふつうの組織になる。他社と同じようになる。同じようになるから価格競争になる。それだけのこと。

みなが失敗しない打ち手をえらぶ。他社は?成功事例は?効率化する、生産性を上げる箇所と、上げない箇所の区分けをしない。一律に。問題の根本はシンプル。