非同期コミュニケーションと相手の立場からの想像

オフィスで過ごす時間が減少する。他のメンバーと対面で関わる“同期”コミュニケーションが減る。メールやチャット機能を使った“非同期”コミュニケーションが増えていく。

メンバーが「相手の立場から相手のことを想像できる」人達であれば、非同期コミュニケーションはストレスにはなりにくい。「相手はいま、どのような状況なのか?」「その状況で、送ったメッセージをどう受け取るのか?」などを想像し合うため。

しかし、メンバーの中に「自分の立場から相手のことを想像」もしくは「自分の立場からしか想像しない」人がいる場合、ストレス源が非同期コミュニケーションの中に入り込む。非同期コミュニケーションツールをみることで、生産性が落ちることがある。

悪気はない。相手の立場から相手のことを想像する習慣が無いだけのこと。訓練をすれば、どうにでもなる。弊社内でもその訓練をしている。どれだけ使いやすい非同期コミュニケーションツールを導入しても、それを使うのは人間。人間には感情がある。感情は簡単に左右される。その結果、パフォーマンスがダダ下がるため。

ほぼ無いが、極まれに、相手の立場から相手のことを想像できるが、チームのパフォーマンスを上げるためにその能力を使わずに、狭い世界で自分の存在を上げる、マウンティングを目的にするメンバーが出てくる。この場合は、その人が非同期コミュニケーションツールで流してくる内容を流す、反応しない。それが最も効果がある。人間、反応が無いと行動が消去されていく。しかし、消去されるまでの時間は人によって異なる。