「わかった」「できた」が発生しやすいことは習慣にしやすい。しかし、そうは行かないこともある。では、どうすれば良いのか?

何かに取り組む。すぐに「わかった」「できた」が発生する。再度やってみようとなる。

同じレベルのことを続けていると飽きてくる。難しすぎることに取り組んでも続かない。「わかった」「できた」が発生しないため。

徐々に難易度が上がっていく場合は継続しやすくなる。「わかった」「できた」の質が上がっていく。応用行動分析学のスモールステップ、ベイビーステップの話。はじめは単純なことでも、いつのまにか複雑なことができるようになっていく。手先が器用に動かせなかった子供が、いつのまにか手先を複雑に動かすことができるようになるように。

オペレーションをより速く、よりミスなくこなせるにようになるには、とても効果がある。

オペレーションからクリエーションへ移る、プレイヤーがリーダーになっていく場合は、そうはいかなくなる。「わかった」「できた」が発生するまでに時間がかかることが増えてくる。そもそも、「わかった」「できた」が発生するかすら不確実なことが増えていく。では、どうすれば、このような困難を越えていけるのか?

応用行動分析学に「報酬の先取り」という考え方がある。先々に成し遂げたい状態を臨場感のある具体的な絵・イメージを持てるようにする。その具体的で臨場感のある絵・イメージを想起することが報酬になる。それを報酬にしながら、目の前の困難な問題解決に対して試行錯誤を続けることができるようになる。

先々に成し遂げたい状態を臨場感のある具体的な絵・イメージは、他人の利益になる要素が見えてくると、報酬の刺激度合いは高くなっていく。他人の立場から想像する習慣が前提に必要になる。多くの場合、どうしても自分の立場からでしか想像しない。