科学的なアプローチ オペレーションズリサーチ。

誰が、いつ、どこで採用しても、同様な結果が得られる。

その状態をつくる手段。

  1. 現状把握
  2. 目的構想
  3. 評価尺度
  4. モデル化
  5. 最適案

オペレーションズリサーチと言われなくても、使っている人は多くいる。しかし、問題がある。

現状を把握する。現象を体系化・構造化する。「何が言えるのか?」ここで終わってしまう。現状を把握して満足してしまう。現状把握が目的化される。

その原因は、そもそも何を目指していくのか?その目的が、具体的で臨場感のあるイメージ・絵になっていないことにある。また、そのやり方を身に付けていない。

目的が達成できているのか?それを評価する尺度はある。昨年対比〇〇%。目的の達成度合いを評価する尺度が、目的にすり替わってしまう。現状と評価尺度から、とくべき課題を特定しようとする。特定される課題は、過去の延長線上になることは目に観えている。既知の課題。その既知の課題の解決に取り組む。現状が好転することは無いことが、やるまえから言い切ることができる。代替策として、他社・異業種ベンチマークをする企業もある。他社・異業種を自社の将来のあるべき姿に設定して、自社の現状と比べる。自社にとって未知の課題が観えて来るが、これをやっていると、どんどん他社と同質化していく。同質化は価格競争をもたらす。

具体的で臨場感のあるイメージ・絵は、応用行動分析学では“報酬の先取り”の機能があるという。このイメージ・絵と現状を比較することで、解くべき課題が観えてくる。その課題は未知の課題。未知の課題を解いていくことで、取引先やお客様にとっての自社の独自の価値、尖りになっていく。

ロジカルに。ファクトで。ここからは価値が生まれないことがわかる。

将来のイメージ・絵が臨場感を持ち、具体的にある場合、ロジカルは有用。その未来の実現性をロジックで検証ができる。ただし、実際にやってみることがその前提。やってみて経験してみて、身体感覚を得ていない状態で、どれだけロジックを転がしても、観えてくるものは今までの延長のもの。