リーダーは自分が習熟した「領域の外・常識の外に一歩踏み出す人」と考えると、モヤモヤしていたことがすっきり晴れる

弊社のミッションは「リーダーが人とロボットと共働し需要を通る」。様々なリーダーの定義がある。どれも正しいとは思う。すべて、状況によって必要になるとも思う。実体験でもそう思う。様々な企業で、様々なリーダー教育がなされている。しかし、うまく行っていない。いったい何が不足しているのか?

弊社のABAオペレーションズリサーチ研究センターとスマートクリエイティブマネジメント総合研究所の主要な研究員と実験と検証を2年間続けた結論は「自分が習熟した『領域の外・常識の外に一歩踏み出す』ことが不足している」でした。

分業化された組織を担うのはオペレーター。オペレーターは「決められた領域内で、より速くよりミスなく業務を遂行する」役割を担っている。ハイパフォーマーは優秀なオペレーター。リーダーはオペレーターではない。そう考えるとリーダーは「領域外・常識外に一歩踏み出す人」は納得がいく。

なぜ、リーダー系の書籍は常に出版されているのか?なぜ、ネット上のリーダー関連の記事が継続して出されているのか?大人と言われる人達の多くが「自分の領域外・常識外へ一歩踏み出すことができていない」と考えると納得がいく。そもそも、自分の領域を習熟できていないケースもある。

自分の領域外・常識外へ一歩踏み出す。そこに需要がある。その需要にこたえるために人の力を借りる。人の力を借りるだけでは、踏む込んだ領域の需要には対応できない。そのため、人のできることを増やし育成する必要性が出てくる。人の育成は「自分の領域外・常識外へ一歩踏み出した結果」。育成は目的ではない。

この道を行けば
どうなるものか
危ぶむなかれ
危ぶめば道はなし
踏み出せば
その一歩が道となり
その一足が道となる
迷わず行けよ
行けばわかるさ

アントニオ猪木さんの言葉です。

この最後の言葉「行けばわかるさ」が本質だと思います。リーダーは自分が習熟した領域の外・常識の外へ一歩踏み出す人。踏み出す前に、どれだけ精緻な計画をつくってみても、そのために、現状把握と分析をしてみても、結局、やってみないとわからない。やってみるために、目指す臨場感のある具体的な目的・絵・イメージがいる。この目的・絵・イメージがあることで、やってみる中で、現状と比べて取り組む課題が観えてくるため。この目的・絵・イメージも不足してはいる。

やってみてわかるため、次の打ち手を考えられる。行ってみないと、次の打ち手は考えられない領域。この訓練プログラム化に着手して2年。ようやく結果がでる訓練プログラムの提供ができるようになりました。