誰かの役に立たないと淘汰される。にもかかわらず、組織の中にいるとそのことを忘れる。では、どうすれば良いのか?

仕事は誰か特定の人の役に立つことをする。その相手が必要としなければ、存在価値が無くなる。しかし、組織の中で仕事をし続けていると、この当たり前の前提が消えていく。

  • 出された方針にまじめに従うことが目的化。
  • 与えられた目標の達成が目的化。
  • 言われた指示を対処することが目的化。

など、特定の誰かの役に立つ、本来の目的が消える。

やったかどうかを確認・チェックされる。「やりました」を報告することが目的になる。相手が求めている質は、どこかへ消えていく。

これらが継続されることで、自分の都合、自社の都合を取引先やお客様へ悪気無く押し付けていく。上手く行かないことがあると「〇〇が悪い」と相手のせいにしはじめる。

組織の内部も同じ。「やらない〇〇が悪い」「それは私の仕事じゃない」「私はこんなにがんばっているのに、〇〇がやらない」など。たしかにそうだが、本来、受け取る相手が、動きやすくなるようにすることが必要のはず。その先には必ず、取引先やお客様がいるのだから。

なぜ、このような想像ができないのか。その原因は目先の業務に対処する、こなすことが目的になっていくため。「一日、何後も無く終えられた」が達成感になり、達成感がこれらの望ましくない行動と思考を習慣化させていく。本人に悪気はない。いつのまにこうなっていくだけのこと。

「お客様のために」とスローガンを何度も伝えても、変わることはない。では、どうすれば良いのか?

少しは相手の立場から相手のことを想像する訓練をした方が良い。実際にそれをはじめる企業が増えている。「相手の立場で」とは上司の多くは口にする。しかし、実施はできていない。