実際にやってみないと「何ができて、何ができないのか?」がわからない。人間「できない」を回避するため「『頭でわかる』を『実際にできる』」と思い込む。では、どうすれば良いのか?

事前に知識やスキルを身に付ける。実際の問題解決に取り掛かる。事前におぼえた知識とスキルでできることもあるが、どうにも解決できないことが必ず出てくる。その直後、不快感が発生する。

人間、不快を回避するもの。「頭でわかる」ことを「実際にできる」と思い込む原因は、不快の回避。「できない」現実を事前に回避する人間の特性。

先々に実現したい、成し遂げたい状態・絵・イメージを描けていれば、そこに到達した直後にえらえる快・報酬を先取りすることができる。そのため、目の前の「できない」を「できる」に変えていこうと動機づけられる。

すでに誰かが答を持っている、特にルールがある程度あることに関しては、その道の専門家に聴くのが速い。彼ら彼女たちは、その範囲の中で「何が原因なのか?」「何が正しいのか?」「今後、どうすれば良いのか?」を具体的かつ勘所に絞り教えてくれる。

ルールが無いものであれば、試行錯誤をする。ルールが無い場合、望む状態に近づいていれば正解なのだから。「自分で決めてやる」ことで自己コントロール感が得られ、「近づいている」が小さな達成感になる。この2つの“感”が報酬・快になり、困難に越えていく動機が得られる。