創造力は生産設備

創造力は企業が生産を行うために必要な財。機械などの設備と同じ位置づけにある。設備は外部から仕入れる。しかし、創造力を生産財として仕入れている企業は圧倒的に少ない。

新たな需要が開発、開拓、創造され、需要に対応するやり方が標準化される。分業化が進んでいく。分業化が進むことで、生産財としての創造力の使用頻度は下がっていく。

需要が減少する。需要が無くなる。これはすべての企業が直面する。その時点で、組織の中に生産財としての創造力はほぼなくなっている。企業の中には、このことがわかっており、分業化を進めつつも、意図的に創造力を高めるトレーニングを一部の社員に提供している。意図的にトレーニングをしていかないと、どうしても目の前の分業を優先してしまう。分業化されたことは標準化ができる。標準化ができることは、ほぼ失敗することがない。人間の10人中9人以上は、失敗を回避する。その結果、意図的にトレーニングをしない場合、生産財としての創造力は組織から無くなってしまう。

創造力はパターン化できる生産財です。一部の人達のセンスや感性ではない。センスが良い、感性が良いと言われる人達自身が、自分が何をしているか具体的に把握できていない。センスが良い、感性が良いと人が認識する。その一連の行動と思考は習慣化され、自動化され、条件反射でしか実行できないため。センスが良い、感性が良い人達約30,000人の行動観察、思考推定、機能分析をした結果。

いつからでも生産財としての創造力は個人も組織も仕入れることができる財。いつの時代も、すでにある需要をオペレーション力を高めて対処する人と、新たな需要を開発・開拓・創造する人がいる。オペレーション力を高めることは、新たな需要の創造力よりも続けやすい。達成感と承認を得るまでの期間が圧倒的に短いため。

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