ハイパフォーマーは優秀なオペレーター

ハイパフォーマーと言われると嬉しかった時期がある。組織の中では優秀と言われ評価される。気持ちが良い。ますます仕事をする。具体的には行動量を増やす。

経営者の立場からハイパフォーマーを観ると優秀なオペレーター。ハイパフォーマーにはプロフェッショナルになってもらう必要は無い。ある範囲の中で、ある程度決まっているやり方・パターンをより正確により速くこなして、所定内労働時間の生産性を極限まで上げて欲しい。

組織化されているということは、先人が結果を出すためのやり方・パターンを試行錯誤の中で創ってきた。そのやり方・パターンを組織の方針に従い、より確実・正確に、より速くこなすことができる。その結果、ハイパフォーマーと呼ばれるようになる。

ここにクリエイティブはほぼない。クリエイティブをされても困る。ある程度、決められたやり方・パターンを従順にやってもらったほうが、行動の数を増やしてもらった方が、効果的かつ効率的。生産性が上る。

市場が変わる、事業環境が変わると今までのやり方・パターンが使えなくなる。その時点で、多くのハイパフォーマーは、ハイパフォーマーではなくなる。いままでハイパフォーマーと呼ばれなかった、一見ムダに思考していた人達が、ハイパフォーマーになっていく。

「優秀」「仕事ができる」と呼ばれる期間は限定的。継続するには思考する、クリエイティビティを使って行くことが、いつの時代でも必要だとつくづく思う。

生き残っていくにはオペレーションとクリエーションは両方必要。クリエーションはセンスではない。再現できる。クリエーションにはインプットが必要になる。インプットを取り込むには、ムダなプライドや見栄を捨てる必要がある。

プライドや見栄は相手の利益をつくることはできない。相手が癪に触ったり、相手の気分を害すため。相手の利益をはかることが、自分の商売を継続するポイント。