仕事をしていると、「楽しく」できることもあれば、つい「めんどうくさい」と思うこともある。
「めんどうくさい」仕事は大きく2つある。
① やったところで、誰のどのような役に立つのかがわからない仕事。お客様や取引先の立場から見ると、無駄な仕事。しかし、組織の内部からみると、自分達が頑張っていることを表現するために必要な仕事。
② 特定の誰かの役に立つことはわかっている仕事。思考しなければいけない、作業も必要。たいへん。
②はやったほうがいい。何があっても、自分の身を削ってでもやった方が良い。それが相手の利益にもなるし、自分の成長にも確実につながる。「側(はた)を楽(らく)にする」から「働く(はたらく)」。この言葉は的を射ている。とうぜん、時間はかかる。効率的ではない。目先の生産性も低い。
効率を上げる。生産性を上げる。
このトレンドの中で、思考が止まり、上記の②も削減対象になっているケースがある。
もしくは、結果的に削減されてしまうケースもある。限られた時間の中で・・・。
限られた時間の中でやることは大事。削減すべきは、社員同士、上司と部下、外部のパートナーとお互いの自尊心や見栄などの感情に関わる問題を解決し、取り除く方が圧倒的に生産性は上がる。ここに手を付けようとしない。そもそも、気づいていない。
会議を何事も無く終えるために作成されるロジカルで読みやすく、わかりやすく、中身のない資料。その資料の共有。序列を明らかにしようとする、マウンティングをしようとするメールや会話。
これらが発生する根本は、そもそも組織として成し遂げようとするものがないことにある。昨年対比、市場シェアのことではない。これらは過去の焼き直し。
何を効率化するのか?
それを思考できないまま「他社が〇〇を入れているから」のような考えで導入する。企業が同質化していく。どこも大して変わらない。お客様や取引先が望んでいるものを満たす尖りが無くなる。その結果、価格競争になる。あたりまえのこと。
相手の立場で想像する。それができていない。