実践検証

オペレーションであれば、結果を出すための一連のやり方を組織の誰かは暗黙知で持っている。形式知化して標準化して、横展開し、よりミスなく、より速くこなせるように訓練をすればパフォーマンスは確実にあがる。

「他社はどうやっているのか?」「実績は?」「スケジュールは?」「想定できる成果は?」などの要望に対してロジカルに淡々と伝えればよい。

新たな取引や需要を創造する取組みに対しても、どうようの要望をされる人たちがいる。ご依頼は断っている。

新たな取引や需要を創造する場合、もし他社がやっている取組みを導入した場合、数字は出るが、他社と横並びになり、尖りが無くなり、価格競争に陥ることは明らか。価格競争に陥れば陥るほど、自社の社員は自社の都合を顧客に押し付けるようになる。「お客様のために」がスローガンになる。お客様のためには、自社の成功パターンでやりきること。お客様はそれぞれ異なる。お客様のためには、自社の都合のスローガン化・方針化。

実践しながら、お客様の問題解決のやり方を、お客様と共働型で検証していく。この一連のやり方はノウハウ化できること。しかし、目先では非効率、生産性が低い。

目先の非効率、低い生産性を一律になくそうとする。その結果、ますます尖りが無くなり、価格競争に進んでいく。かつてのようにご機嫌取りで訪問することが難しくなっている。

効率化すべきこと、効率化すべきではないこと。その区別と決断をする必要がある。