誰が見ても同じように再現ができ、かつ勘所に絞られたチェックリストは効率よく効果を出すことができる。それさえやれば、ミスの発生をおさえることができる。ヒューマンエラーをおさえることができる。そして、このようなチェックリストを繰り返することで習熟も早まり、対処するスピードも速くなる。上がもとめる成果をマネージャーなどの管理監督者、スーパーバイザーが出すことができ、承認される。もっとがんばってチェックしようとする。効果を効率よく出せるようになる。
チェックリストを自分で作り、自分だけが運用する、自分が自分にチェックするのであれば、自分に考えることを強いても問題は起こらない。チェックリストを使い、他の人をチェックする場合に問題が起こる。言われたことを、言われたままに、確実にミスなく、より速く処理することを求められる。それをまじめに実現しようと頑張る。状況が少し変わる。チェックリストと現実にずれが生じはじめる。チェックする側がチェックされる人に対して「もっと考えてやってください」と言い始める。この時点で、チェックされる側は思考することを止めている。目先のことに対処する思考と行動が習慣になっている。この状況で「もっと考えて・・・」は現実性が極めて乏しい。
そして、これが続くと、“できていない”を探し、指摘することだけが目的になっていく。できていない指摘をすれば、仕事をしたことになる。やり終えた。達成感。指摘をされる側は、できていないことはわかるが、では、具体的にどうすれば良いかがわからない。それを思考する習慣はとうに消え失せている。チェックする側がイラつき始める。その後に起こることは、多くの現場で起きていること。
チェックリストを使い、人間を機械に近づける。人件費よりも機械の導入コストが下がれば、これをやる必要は無くなる。管理監督者やスーパーバイザーの仕事も必要なくなる。お互いに生きていくには、チェックリストのように目先だけの効率を優先せずに、自律して思考と行動ができる人を育てた方が良い。目先の効率は1年後にはほころびが出はじめる。
では、どうやって自律する人を育てれば良いのか。そのやり方を無償公開しています。個人情報の入力は必要ありません。
チェックリストはAIとOCRに接続されたRPAロボットが人件費よりも低価格で供給されるまでは、効果があった。人間を機械に近づけるに意味と価値があった。この意味と価値は、月を追うごとに劣化しています。