人間関係(接触)の正しい効率化のために

デジタルが生活インフラになる。オンラインもオフラインもお客様・取引先に関わるタッチポイント。優劣がなくなる。その結果、人間関係(接触)の効率化が進む。

人間関係(接触)の効率化が進むことで、“相手が既知と未知で必要とするものごとために裏表なく思考と行動をする”ことが、今まで以上に重要になっている。

検索のアルゴリズムがもし変わったとしても、上記をおさえて行動と思考を日々していれば、恐れる必要はない。脅威として捉える必要もない。検索上位に上げるためだけの小手先の手段、それをつくりだす思考ができなくなるだけのこと。

しかし、どこで収益を得るか。ここを思考しやってみて、実験検証していく必要がある。そのための思想が必要になる。収益を得る場所とやり方は確実に変わる。

どこもかしこも、導入のテック(デジタル)タッチの領域は、サブスクリプション(継続課金)になっていく。これもユーザーの利益になることであれば続く。ただ、自らの利益だけのためにユーザーのハードルを下げる思想であれば、いずれは衰退する。

デジタルが生活インフラになることで、人間関係(接触)が効率化される。それは確実に進んでいく。相手の時間をムダにする、相手の未来をムダにするような行為は効率化され、淘汰されていく。

“相手が既知と未知で必要とするものごとために裏表なく思考と行動をする”。これは確実に淘汰されずに生き残る。これができている人と組織は意外と少ない。残念ながら、そもそも、人間関係(接触)の効率化が進む事業環境の中で、正しく思考をするためのトレーニングを提供できている人事部・人材開発部、もしくは上司と先輩社員は極めて少ない。

相手の時間をムダにせずに“相手が既知と未知で必要とするものごとために裏表なく思考と行動をする”には、相手の少ない情報をもとに、相手の状況を(イメージで)想定し、その状況に変数を加え、状況をシミュレーションするスキルが必要になる。創業者の多くは「絵がみえる」と言う。しかし、創業者以外のリーダークラスで「絵がみえる」人は意外とすくない。多くは文字で思考している。文字での思考では絵・イメージはみえない。絵・イメージで想定することはセンスではなくスキル。体系的に身に付けることができるもの。

しかし、絵・イメージで絵が描けても、相手が既知と未知で必要とするものごとために裏表なく思考と行動をする“タイミング”を間違えると、収益にはならない。早すぎもせず、遅すぎもせず、お客様・取引先が取組むにふさわしい問題もしくは課題の解決をする必要がある。そのために描きシミュレーションした絵・イメージをもとに、まずやってみる。そして、やって得た反応を踏まえ、絵・イメージを描きなおし、シミュレーションしなおす。ここで既にある需要への対処がすぐれ、生産性の高い優秀な社員はつまずく。やったことがないこと、他社の成功事例、他人の成功事例がない場合に「(現業が)忙しい」を理由に、行動をはじめない。これを正しく変えていくためには、優秀な社員を新たな行動と思考へ移行させるトレーニングが必要になる。