自律性と創造性を上げるテキストを公開します

約20年、社員数30,000人の組織から、数億円の組織に仕事で関わらせていただいています。ありがたいことです。いままで商売ですので、提供するノウハウは体系だって公開はしてきませんでした。

この数年、組織の中での人の役割が変わっていくのを目の当たりにしています。人件費よりも安く、人よりも正確で速い機械が、人の職務を担っていく。この状況に対応していくために、弊社は「リーダーが人とロボットと共働し需要を創る」をミッションに「需要創造型リーダーと自律型人材(メンバー)に必要な思考と行動」「 ロボットのマネジメント手法」の研究開発と実地訓練に取り組んでおります。

しかし、なかなか各企業が需要創造型リーダーの開発®まで到達できていない。オペレーションを部下とともに回すリーダーですら、不足している。その結果、人の育成が非効率、非生産的になっている。以前に比べて、理不尽は減ってきているものの、根本の問題は解決できていない。一部の人にしわ寄せがきている。これでは持続はできない。

方針や指示に従う、確認・チェックされるからとにかく報告できるものをつくる。本来の仕事の目的が消え、目先のto doに対処・処理する思考と行動習慣が増えていく。「上手く行かないのは指示した人が悪い。私は悪くない」や「進まないのは〇〇さんが悪い。私はちゃんとやっている」、「使えない」などの他責。

気持ちはわかりますが、仕事の目的は取引先やお客様の問題を解決すること。この目的が組織の中から消えていく。「お客様のために」とスローガンを発するが、そもそも、それは自社や自分たちの都合。相手・お客様の都合から思考し行動することが不足していく。

人に関わることが非効率なため、「部下の都合を優先してみる」「お客様や取引先の都合を優先してみる」その余裕すらなくなっていくリーダーやマネージャー。「一日何事も無く終える」ことを目的にする社員。一日を振り返り、よりよくしていこうとする余裕や観点すらなくなっている組織もある。いずれ、業界から消えてなくなるか、他の企業の傘下に入る。そのような事実を数回ですが直面しています。

機械化・仕組化は生産性を上げていくにはとても重要なこと。しかし、機械を使う、仕組みを使うのは感情のある人間。その人間、人間と人間の間に介入する手段があまりにも具体性がない、体系立てられていない。そのため、弊社内のオペレーションリーダーの開発、クライアント先の通常のリーダー開発で使用しているテキストを無償で公開することにしました。

以下のページにpdfをはりつけています。すぐにご覧いただけます。使えそうであれば使ってください。各組織に需要創造型のリーダーが増えていくことを願っています。

スマートクリエイティブマネジメント総合研究所 理事長
ABAオペレーションズ研究センター センター長
リクエスト株式会社 代表取締役
甲畑智康