SV、スーパーバイザーは相手(バイジー)の視点で想像し考える必要がある。そして、相手が成長課題に気づくための関りをする必要もある。必要に応じて、相手に不足する視点・観点・着眼点の気づきも必要になる。「視点を変える」と言葉では簡単に言える。しかし、当事者は簡単には視点を変えることができない。俯瞰する、メタ認知も同様。言葉で言うほど簡単なことではない。
スーパーバイジング、スーパービジョンの前提には、相手(バイジー)はその職務を担う知識と技術を最低限身に付けており、それを実践の場で使うことができている。このレベルまでは、“答えを探す”ことができる。“答えが与えられるのを待つ”ことができる。このレベルからより高いレベルに相手(バイジー)を上げていくために、スーパービジョンが必要になる。
分業化された組織の中で、決まった仕事を決まったやり方で対処するオペレーションを担う場合は、スーパーバイザーのスーパービジョンは必要ない。自分の置かれている状況を俯瞰・メタ認知する必要もない。ティーティングと動機づけのみで対応ができる。しかし、決まった仕事を決まったやり方で対処できる仕事は、いずれ機械化・自動化されていく。その結果、どうしてもイレギュラーなこと、答えがない未知のことに向合う必要が出てくる。この未知に向き合いためには、自ら“答えを創る”学習習慣が必要になる。“答を創る”学習習慣を身に付けるために、スーパーバイザーの関りが必要になる。
スーパーバイザーのコア・核になるスキルは、
① 相手(バイジー)の視点で想像し考える
② 相手(バイジー)に成長課題に気づいてもらう
①は相手の視点を”考える”だけではスーパービジョンにはならない。相手の視点を”想像”する必要がある。想像できることで、イメージを動かすことができる。動かすことで反応を観察することができる。イメージを動かし観察、その上で”考える”。考えるは”文字”が中心になる。つまり。イメージを動かし観察したものの実現性を文字で検証する。フレームワークはとても有用なもの。しかし、フレームワークが創られた背景を理解できていない場合、フレームワークを埋めることが目的化される。目的は相手(バイジー)に成長課題に気づいてもらい、その課題解決にむけ動機づけることです。
②は成長課題に気づいてもらうためには、相手に不足する視点・観点・着眼点にも気づいてもらう必要もある。相手の成長課題は、今の相手の立ち位置にはない。今の立ち位置にないことは未知の領域。人間、未知の領域に気づくことは容易ではない。今の立ち位置にはない視点・観点・着眼点に気づいてもらう必要がある。
したがって、チェックリストやマニュアルを使い、相手に教示することが、スーパーバイザーのコア、核になるスキルではない。教示は最終手段。促し、示唆し、時には提示し、相手の成長課題に気づいてもらう。それでもうまくいかない場合に、具体的に教示をする。
この2つのスキル“① 相手(バイジー)の視点で想像し考える”、“② 相手(バイジー)が成長課題に気づく”が、不足する場合は、スーパーバイザーはどうなるのか。
「なぜ、そんなことができないのか?」
「なぜ、そんなことがわからないの?」
相手(バイジー)に対して、このような反応を抱く。これでは、スーパーバイザーの役割をはたせていない。この言葉が発生する。この時点で、相手(バイジー)は心理的安心を失う。心理的安心が失って場合、相手はスーパーバイザーを信頼しなくなる。話を聴かなくなる。
クリエイティブ スーパーバイジングの目的は、上記の問題を負担感少なる系統的に解決すること。
※オンライン実施のポイントと具体的な考え方とやり方も以下に組み込まれています
スマートクリエイティブマネジメント®
Creative Supervisor 資格認定トレーニング概要
- スーパービジョンのフレームワークの問題点。埋めることが目的化される
- フレームワークの目的と背景を考える。そもそも、誰がフレームをつくったのか
- 俯瞰・メタ認知には想像力が必要になる。言葉は誰でも知っているができる人は少ない
- 相手の視点で考えると想像し考えるの違いを知り、想像し考えるやり方を身に付ける
- 気づいてもらうは相手の未知領域。未知は自分だけでは気づけない。ではどうするか
- 相手の成長課題に気づかせる視点・観点・着眼点の不足の補い方
- 答を探すと答を創るの違い。なぜ答を探すのか。どうすれば答を創ることができるのか
- 内省の深さは言語化スキルに依存する。言語化を促す、示唆、提示のやり方
- 振返りと言うけれど、何をどう振返れば良いのか。正しい振り返りと評価を促すやり方
- 教示が必要な場合。相手が職務遂行に必要なの基本知識と技能を持ち合わせていない
- 実践に向けて動機づけるやり方と実践をはじめ続けてもらうやり方
- すべての前提には心理的な安心感が必要。人間は安心感のない相手の話は聴けない
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